2011.11.04
秘伝豆とずんだ祭り、始まりは加藤良市さん
ずんだ祭りで圧倒的人気がある「秘伝豆」。秘伝豆を使ったスイーツもお菓子屋さんで開発される程の注目度です。確かに美味しい!BUT!、なかなか手に入らないという情報も聞こえてきました。
「なぜなの~?」コスモ☆は、あの香り高い秘伝豆のことをもっと知りたい!(*^o^*)/・・ということで、新参者の特権で(笑)お話を聞いてきました。 うかがったのは、秘伝豆を栽培している佐倉地区の加藤良市さんのお宅です。名づけて「角田秘伝豆のルーツを追え!加藤家突撃インタビュ~」(笑)
加藤さんのお宅は、10代以上続く農家、現在果樹園を営んでいらっしゃいます。りんごやゆずなど果物がいっぱいの作業場の前でにこにこ、お話してくださいました。(お写真:加藤さんご夫婦)
【角田の秘伝豆はどこからきたの?】
秘伝豆は青ばたから、香り、甘み、ボリュームのある豆を選抜して増殖・改良してできた品種で、岩手の飼料会社さんが開発したものだとか。そこにたまたま親戚がいて「いい豆がある」と、加藤さんに紹介してくれたのが、角田で秘伝豆が栽培されるきっかけでした。(参考:秘伝豆の発祥逸話は、東北各地にあり、それぞれの地方で改良を加えて成長した品種らしいです。by コスモ☆調査員)
b(^^*)
【なぜたくさんできないの?】
「そんなに美味しいものなら、角田の豆をぜ~んぶ秘伝豆にしちゃったら?」・・という乱暴なコスモ☆の質問にも、加藤さん親切にお答えくださいました。秘伝豆は、温度にめちゃ敏感なのだとか。花が咲いても実がならない「めっこ豆」になりやすく、去年など熱くて全部ダメだったそう。収穫が遅くても早くてもダメ。う~ん・・難しい豆さんなんですね。。(A^_^; ダカラ ヒデンマメ ナノカモ・・
枝豆時期には豆をもいだり袋詰めするのに人手もたくさん必要で(これが結構大変なんですわ)、販売価格に響いてしまうため、ご家族やご近所で作れる生産量なのだとか。最近は角田の各地でも、秘伝豆を作ってはいるけれど、まだまだ多くないとのことでした。そっか、秘伝豆は専売特許ではないんだあ。(*^o^*) 誰でも作れるんですね。(お写真:コスモ☆の為に秘伝豆を抜いてお土産にしてくれる奥さま♪は~い。煮豆にします~)
【「駅の市」と「ずんだ祭り」の始まり】
お話を聞いていくうちに、角田駅構内にある「駅の市」は、加藤さんが創められたということがわかってびっくり! 当時の浅川市長さんの丸森線(今の阿武隈急行線)へのあつ~い想いや、浅野知事さんのアドバイスが形になって、平成10年に開いた産直市場だったのでした。しかし、何事もパイオニアは大変、なかなかお客さんは来てくれません。そこで加藤さんが思い出したのが、お母さんの「おもてなしの心」でした。(お写真:駅の市を運営している佐倉地区のみなさま)
農家は1日と15日がお休み。その日はおもちをついて振舞っていたそうです。加藤少年(当時)は、それが大の楽しみ。「そうだ!もちつきをして、みんなにずんだもちを振舞おう!」。そこで秘伝豆の登場です。秘伝豆は、色や香りがいいだけでなく、おへその部分が白く、つぶしても茶色くにごらないので美しく、ずんだにするのにピッタリ!!こうして、秘伝豆による「ずんだ祭り」が、始まりました。今では、他県からもたくさん人がやってくる角田を代表するイベントに成長しました。(*^o^*)/スゴイスゴイ!(ゆめこさんが、今年の『ずんだ祭り』レポートを書いてくれましたので、見て下さいネ)
現在、角田市では、秘伝豆を使ったお料理や、スイーツ、特産品がどんどん開発されています。
(お写真:物産協会の駅販売所)
さあ、「食欲の秋」もたけなわです!11月は、秘伝豆を使ったお料理を作っている人や、販売している人などにも、スポットを当ててみたいと思いま~す。(*^^*)v
加藤さん、ステキなお話をありがとうございました。りんごも、ありがとうございました~。
m(__)m
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