12/13(土)から「ムカデ絵馬」が東北歴史博物館で展示されます。
12月に入り一段と寒さが強まってきましたね、梅雀(ばいじゃく⇐そろそろ読み仮名はいらない?)です。
突然ですが、皆さん「ムカデ」についてはどんな印象をお持ちですか
漢字で「百足」と書くように、あのワサワサとした足、梅雀はどうも苦手です。。。皆さんもやはり「害虫」のイメージが強いのではないでしょうか?
しかし実はこのムカデ、明治時代から昭和初期まで角田の主要な産業であった、絹(シルク)の原料となる蚕の繭を作る産業である「養蚕(ようさん)」の際、蚕の天敵であるネズミ対策として「益虫」として重宝されていたそうです。
そしてそんなムカデを描いた絵馬「福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬」、通称「ムカデ絵馬」が200年以上に渡り、角田市内の福應寺毘沙門堂(ふくおうじびしゃもんどう)に奉納され続け、平成24年(2012年)3月には県内初()の「重要有形民俗文化財」として指定されました。その数なんと23,477点!
たとえば・・・
(写真は2013/11/22「第3回あったかくだ体験ツアー~ごぼう掘り&グルメ体験~part2」より転載)
・・・ だいぶ前置きが長くなりましたが
このように非常に貴重な絵馬が、今月12/13(土)から来年の3/1(日)まで、多賀城市東北歴史博物館にて展示されます
その知らせを受け梅雀が先週、角田市郷土資料館の齋藤彰裕副館長に展示のいきさつ等を聞きに伺ったところ。。。
今までは震災をきっかけに「福應寺」から「角田市民センター」へ絵馬の保管場所を移していたが、今年の3月からセンター改修のため、一時的に歴史博物館に保管をお願いしている、とのこと。そして今回福應寺から展示の許可が出されたため、厳選した約50枚の絵馬を展示する運びとなったそう(ちなみにゆくゆくは福應寺敷地内に来年建築が開始される収蔵展示室に保管されるらしいです)。
前回の展示から約2年半ぶりの展示会、皆さんこの機会にぜひムカデ絵馬を通じ角田の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
【開催期間】2014年12月13日(土)~2015年3月1日(日)
【開催時間】 9:30~17:00 (発券は16:30まで)
【観覧料金】一般400円(20人以上の団体は320円) 小・中・高校生無料
【主催】東北歴史博物館
詳しくは 展示-展示一覧-展示案内 東北歴史博物館 TOHOKU HISTORY MUSEUM
これまでの記事
【参考】
資料『福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬』(福應寺・角田市教育委員会発行)
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