2016.09.29
甘くてジューシー!角田の梨
黄金色に熟したおいしそうな梨は秋のごちそう。
角田市のおいしい農産物は米や梅、豆だけじゃありません。
梨も自慢の逸品です!
現在角田市内では15戸ほどの農家が梨を栽培。
収穫の多くがみやぎ生協の産直梨として出荷されています。
一般の市場にはなかなか出回りませんが、
生協を利用している方にとってはおなじみの梨かもしれませんね。
そんな秋の味覚、梨を求めてお邪魔したのは、
角田市豊室の馬場果樹園。
馬場果樹園は1975年に1000本の苗木から栽培をスタートし、
現在、1.5ヘクタールの敷地で600本を超える梨の木を栽培しています。
果樹園を案内してくださったのは、馬場征晴さん。
征晴さんが生まれたのも1975年!
「この梨の木と一緒に育ってきたんです。」とお話しくださいました。
馬場果樹園で育てている主力の品種は、「幸水」、「豊水」、「あきづき」の3種。
(残念ながら「幸水」は収穫・出荷時期が8月中旬~9月上旬のためお目にかかれず…)
こちらは「豊水」(9月上旬~9月下旬)
果汁たっぷりで、酸味と甘さのバランスがいい品種です。
こちらは「あきづき」(9月下旬~10月)
500g以上の大玉になる品種。
果肉はシャリシャリしていて、とてもジューシー。酸味は控えめです。
馬場果樹園は栽培にもこだわりあり!
農薬は通常の3分の2以下の散布に抑えた減農薬。
勾配があって水はけがいい土壌には有機の肥料がたっぷり。
そして、樹の上でしっかり熟させてから収穫・出荷しています。
一般的に流通している梨は
青いうちに収穫して出荷、店頭に並んでいる間に追熟するものが多いのですが、
征晴さん曰く、樹の上で熟した梨とは「おいしさが全然違う」のだそう。
実をつけている期間が長い分、手がかかりますが、
おいしい梨を皆さんに届けるため、手間暇かけた梨づくりを行っているのです。
◇
馬場果樹園では主力品種のほかにもたくさんの種類の梨を育てています。
とっても糖度が高い「南水」
「新高(にいたか)」はザクザクっとした食感で、さっぱりとした食味。
食べごろになるとメロンのような香りを放つ「かおり」。
和梨ではこのほかに長十郎なども栽培。
昔は梨の主品種としてよく耳にしていた長十郎は主に受粉用として育てています。
梨には同じ品種同士で受粉させても、実をつけないものがあるのだそう。
(不和合性といいます)
それを解決してくれるのが長十郎の花粉!
多くの品種との相性がいいため、受粉させる際に多く用いられるのだと
征晴さんが教えてくださいました。
和梨以外にも、
中国梨の「慈梨(ツーリー)」
「ラフランス」
「ルレクチェ」
このほか「マルゲリットマリーラ」など、西洋ナシの栽培も精力的に行っています。
今日お邪魔した馬場果樹園の梨は、角田市内では以下の3か所で購入できます。
また、馬場さんのお宅で直接購入することも可能です。
(午前中は収穫で不在のため、午後のみ対応)
地方発送も可能ですので、お電話やFAXでお問い合わせください。
【馬場果樹園】
角田市豊室字江合101
TEL 0224-62-5480
FAX TELと同じ
◇
取材を終えた私の頭の中は梨でいっぱいに。。。
いてもたってもいられず、 車を一路産直広場 あぐりっとへ。
ありました!馬場さん家の梨が!
しかもご丁寧に食べ比べの試食つき!
この日店頭に並んでいたのは「豊水」と
西洋梨「マルゲリットマリーラ」の2種。
「豊水」は果汁が口いっぱいに広がるおいしさ。
お初にお目にかかる「マルゲリットマリーラ」は食べごろまでもう少しだったので、
食べたい気持ちを我慢して、追熟させております。
たくさんの手間をかけて、大切に育てられた、今が旬の角田の梨。
皆さんもぜひ味わってみてくださいね!
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