宮城の冬の風物詩 どんと祭
宮城県内各地の神社で盛んに行われているお祭り。
日没に灯される御神火で一年を守ってくれたお札やお守り、しめ縄や松飾りなどの正月飾りをお焚き上げし、
火にあたることで一年の無病息災や家内安全を祈願します。
広くは「どんと祭」と呼ばれて親しまれていますが、
神社によっては「松焚祭」という名称で行っているところも。
角田市ではどんと祭とあわせて、商工会メンバーが中心となって市内を練り歩き
神社を回る「はだか参り」が行われています。
今年で30回目となる角田のはだか参りの様子をお届けします!
文字通り、ほぼ裸一貫の姿。
お世話役の方の指導を受けながらさらしを巻いて準備します。
お参りスタート前の出発式では大友角田市長が応援に駆け付け、
「宮城県で最も過酷と言われる“極寒にはだかで約2時間半歩く”角田のはだか参り。
気合で乗り切って町に福を呼び込みましょう!」と激励!
今年は最年少参加者(21歳)を含む、東北大学の学生も参加して、若い力がみなぎっていました。
参加者の中には女性の姿も!
参加者の1割程度が女性。毎年参加している常連さんもいるんですよ!
鏡開きした日本酒がふるまわれ、外に出る前に体をポカポカに…
お酒が入り、気合も十分で出発!
18:30頃から商工会館からスタートする角田の裸参りのコースは、
② 神明社→天神社→八幡神社→バス移動で斗蔵寺
スタート直後、幸い雪は降っていないものの、
「ここ数年で1番の寒さ。肌がキリキリ痛いくらい」との声が上がっていました。
ここから約2時間半、長い道のりの始まりです。
各神社に到着すると、鳥居をくぐる前に含み紙(私語を慎むため)を口にくわえ、
神殿の前で全員で神主によるお祓い・祈祷。
その後、赤い鉢巻をした年男・年女がおひねりやお餅を巻きます。
どの神社もたくさんの参拝客でにぎわっていました!
はだか参りは仙台市の大崎八幡宮をはじめ、各地で行われていますが、
その習わしは地域によってさまざま。角田では「ヤーホイホイホイ」の掛け声とともに、
藁で作られた「鳥追い棒」を厄を払うように地面に打ち付けながら歩き、
角田市民の無病息災や家内安全、商売繁盛を祈願します。
沿道からもたくさんの方が裸参りの面々を見守り、
中には個人的に飲み物などのお振舞をする方もいました。
途中、お食事処「宮崎屋」で休憩をとるはだか参り衆。
あたたかいそばなどでつかの間の暖を取ります。
熱気溢れる体からは蒸気が立ち上っていました…
休憩もそこそこに、再び歩き始めます。
太鼓の音とともに力強い掛け声をあげながら商店街を練り歩く勇壮な姿に心打たれました!
守護・開運の神様の八幡神社では、参道の階段で記念撮影。
今年は総勢約125名!!こんなにたくさんの人が参加していたのです!
ここからは歩きで金比羅神社→青麻神社をまわるコース、
バスで移動し斗蔵寺をまわるコースに分かれて参拝が続きます。
歩きで青麻神社を目指す一行の2回目の休憩は「ファミリーレストランみよし家」。
ここでは豚汁のが振る舞われました。
あたたかな店内と冷えた体に染み入る豚汁に参加者たちは大喜び。
ついつい、「あったけ~!」、「ここ出たくねぇ~!」という声が口からもれていました 笑。
この後、最終の青麻神社を回り、商工会館へ戻ってはだか参りは終了。
寒い中、ほぼ2時間半歩きどおしの工程を乗り越え、
参拝を済ませた一行は達成感に満ちていました!
今年もたくさんの福が角田に訪れますように!
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