2017.04.13
安心・安全の世界ブランドが角田に!
仙台方面から柴田町槻木経由で角田市中心部に向かうと左手に見える大きな風車。
ご覧になったことがある人も多いではないでしょうか?
ご覧になったことがある人も多いではないでしょうか?
この風車はホーチキ株式会社の工場施設内にそびえたっているものです。
ホーチキってどんな会社?何をつくっているの?
そんな疑問におこたえすべく、平成28年度市民大学講座受講者の皆さんと
角田市江尻にある宮城工場に潜入!工場見学の様子を大ボリュームでレポートします!
そんな疑問におこたえすべく、平成28年度市民大学講座受講者の皆さんと
角田市江尻にある宮城工場に潜入!工場見学の様子を大ボリュームでレポートします!
今回の工場見学は、昨年度からスタートした、
角田市教育委員会が主催の生涯学習・市民大学講座の一環で訪問が実現。
市民大学講座では角田にまつわるさまざまな事柄を楽しく学ぶ機会を提供しています。
今年度のテーマは「角田の産業」。全3回の講座で、
第1回目となる今回は「角田の誘致企業を知る!」という内容で、
ホーチキ株式会社の工場見学に行くことに。
まずは角田市市民センターに集合して開講式。今年は28名の参加者が集まりました。
"講座で角田のいいところを見つけ、
学んだことをまわりの人たちにも伝えて欲しいです"
という生涯学習課長の挨拶をうけると、受講者の皆さんは意欲みなぎり
バスに乗っていざ工場へ!
工場に着いた一行はまずホーチキ株式会社について、工場長の鈴木さん、
総務課の佐々木さんから会社についての紹介、宮城工場の役割について
レクチャーをうけました。
ホーチキ株式会社は社名が表す通り、1918年に日本初の火災報知機メーカーとして設立。
ホーチキが1920年に開発し、東京・日本橋界隈に24機設置した
街路型公衆火災盗難報知機が、日本初の防災システムなのだそう。
以来、国内トップクラスのシェアと世界有数の技術力を誇る総合防災メーカーとして
世界にその名をとどろかせている会社なのです。
角田市には誘致企業として1969年に角田市岡地区に工場が建設され、
1991年に現在の江尻地区に工場が移転、新設されました。
宮城工場では主に煙感知器や熱感知器、炎感知器はじめ、
住宅用火災警報器、火災ガス漏れ警報器など
住宅用火災警報器、火災ガス漏れ警報器など
私たちにとっても、身近な各種センサーの生産を行っています。
その数は宮城工場だけでなんと年間300万個!!
いざ、工場の中に潜入!!
レクチャーを受けた後は早速第1工場から見学がスタート。
第1工場は熱感知器の生産が主体になっています。
感知器のカバーの接着やきちんと作動するか一定温度をあてて感度チェック
するなどの工程はほとんどがオートメーション。
1日約3000個の生産を目標にラインがすすんでいます。
するなどの工程はほとんどがオートメーション。
1日約3000個の生産を目標にラインがすすんでいます。
こちらはガス警報器の生産ライン。
危険なガスを扱うので、入室できる人は300人いる従業員の中でも限られているそう。
危険なガスを扱うので、入室できる人は300人いる従業員の中でも限られているそう。
続いて向かったのは主に煙感知器を生産する第2工場。
平成20年から住宅用火災警報器の取り付けが義務化されましたが、
ほとんどの警報器は10年が取り換えの目安。
平成30年ごろから一気に買い替え需要が高まるので、
さらなる量産を目的に、昨年7月から稼働したばかりの新しい工場です。
精密機器を扱うので、ゴミやほこりは大敵!
徹底したクリーンな環境でものづくりが行われていました。
天井についた円形の機器は加湿器。
乾燥で目に見えない塵が舞い上がらないように湿度を保つことも大事なのだそうです。
時折霧状の湿気が出て、室内を適した湿度に保っています。
大迫力の消火システム
生産ラインをひとめぐりした一行は、最後に総合防災実験場を見学。
生産ラインをひとめぐりした一行は、最後に総合防災実験場を見学。
長さ133m、幅25m、高さ26mの巨大な建物ですが、
箱状の外観からは中がまったくうかがい知れません。
箱状の外観からは中がまったくうかがい知れません。
中に入ると…
こんなに広い空間が広がっています。
この施設はより安心で安全な防災システムを開発するため、
さまざまな実験や研究が行われている場所。
実験棟としては世界最大級の規模を誇っているのだそうです。
こちらは実験場の上部に設置された中央管理室。
場内の火災防災や防犯、空調、照明放送などすべての設備を一元管理しています。
ここで特別に見せていただいたのが、ホーチキが誇る自動集中消火システムの作動実験。
火災が起きると自動的に場所を検知し、この大きな放水銃が作動し、
自動消火してくれるというもの。
このシステムは東京ドームなど、大規模空間施設に導入されているものだそうです。
自動消火してくれるというもの。
このシステムは東京ドームなど、大規模空間施設に導入されているものだそうです。
今回の見学のハイライトとなる実験の見学に一同はワクワクしながら1階へ。
いよいよ、スタートです。
火災発生!すぐさまシステムが作動し、避難誘導と放水する旨の放送が場内に響き渡りました。
システムで火元を検知するので、大型放水銃がより効率的に
消火できる方向に自動的に制御移動します。
そして放水がスタート!
放水飛距離はなんと最大90m。
毎分3500lもの水(ドラム缶換算だと18本/分)が
火元に向けてピンポイントに放水され、あっという間に火を消し去りました!
写真では伝わりにくいですが、水を圧縮した空気で包みながら放水しているので、
水の塊ではなく、水滴の集合体が音速の速さで放出されているのです。
水の塊ではなく、水滴の集合体が音速の速さで放出されているのです。
圧巻の放水量と精巧なシステムに一同は驚嘆!
大興奮冷めやらぬまま工場見学を終えました。
「人の命と財産を守り社会に貢献する」という企業理念のもと、
日夜近代防災の発展に力を注いでいるホーチキ。
まさに企業理念がCSRそのもの!
地球環境保全にも積極的で、風力発電設備や
(冒頭で紹介した風車は風力発電設備なのです!)
太陽光発電設備を設置。グリーンカーテンを活用して、
省エネルギーにも取り組んでいます。
まさに人にも地球にもやさしい会社!
世界が認めるホーチキブランドの工場が
角田にあるということがとっても誇らしく感じられた一日でした!
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