2018.01.31
親子宇宙教室で宇宙食の秘密を探ってみよう!
1月20日、宇宙っ子テラスにて
19名の方々が参加され、
今年最初の親子宇宙教室が開催されました。
今回のテーマは「宇宙食」!
知っているようで知らない宇宙食の秘密を探っていきます。
宇宙食といえばカチカチに固まったパンや
乾燥したご飯を想像される方も多いのではないでしょうか。
まずは宇宙食ってどんなものなんだろう?
映像を観ながら学んでいきます。
宇宙食の開発は1960年代にソ連で行われました。
当初はチューブ状のものを吸って食べなければならず
きちんとした食事とはほど遠かったそうです。
食事というより飲み物といった感じですね。
そこから徐々に改良と軽量化が進められ、
そのまま食べられるもの、
缶詰、
レトルト、
フリーズドライ、
調味料
といった地上と同じようなものを食べることができるようになりました。
現在は300種類もの宇宙食があるそうです。
さらに、食料や衣類などの補給物資を宇宙ステーションに送り届ける
無人の宇宙船「こうのとり」を通して
新鮮な野菜も少しずつ運べるようになっているとのこと。
現在、宇宙食は
アメリカやロシアで開発されている「標準食」と
各国でそれぞれ開発されている「ボーナス食」の2つに大きく分けられます。
ボーナス食は、宇宙飛行士の希望から開発され、
機関の審査を受けた上で持ち込みが許可されます。
ボーナス食は自分の国のなじみのものを食べることができ、
宇宙飛行士の栄養維持やリフレッシュ、
他の乗員とのコミュニケーションに必要不可欠!
もちろん日本人の宇宙飛行士のために
日本食の宇宙食も開発されています。
中でもラーメンは国を問わず大人気だそうで、
宇宙で飛び散らないよう、スープに粘り気を持たせているそうです。
現在、ボーナス食である日本食は31品目の持ち込みが許可されており、
2002年には日本のレトルト食品である
「カレーマルシェ」と「完熟トマトのハヤシライス」が
宇宙食として食べられていたという記録が残っています。
なんと、この写真の和食はすべて宇宙食なんです!
普段私達が食べているものと何も変わりませんね。
宇宙ステーション内ではレタスを育てる実験もスタートしているそうなので、
将来は宇宙で料理ができる日が来るかも!?
そしてお待ちかねの宇宙食の試食タイム!
以前、親子宇宙教室で制作したロケットストーブで宇宙食を作ります。
今回試食するのはこちらの4品!
宇宙日本食レトルトカレー、宇宙おにぎり、宇宙のパン(プレーン・チョコ味)です。
参加者の皆さんは恐る恐る宇宙食を口にします。
「あまり地上のものと変わらない」
「ちゃんと味がする」など
普段見慣れない宇宙食に皆さん興味津々!
パンは地上のものと同じくらいふわふわで柔らかい!
チョコ味もしっかり甘いと感じるほど美味しい!
宇宙おにぎりは、鮭も入っていて本格的です。
宇宙食の中身をじっくり観察しながら食べていきます。
最後に宇宙カレーを試食!
地上のレトルトカレーと食べ比べを行いましたが、
宇宙食のカレーはなんだか味が濃い!
その味には理由がありました。
宇宙では重力がなくなることで鼻が詰まった感覚になり、
味が分かりづらくなるため
きちんと味を認識できるよう濃いめにしているんだとか。
宇宙食は長期保存が可能なことから、
防災食や介護食としても利用できるようにしたいそう。
これからどんどん進化していく宇宙食に、今後も注目です!
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