高蔵寺にある天然記念物-大杉とカヤ-
こんにちわ。宙(そら)です
こちらは、角田市が誇る歴史的建造物の、高蔵寺阿弥陀堂。
いつ来ても平安時代の雰囲気を感じさせてくれます。
この阿弥陀堂の周りに2種類の天然記念物(宮城県指定)があるのはご存知でしょうか?
まずはこちらから。
阿弥陀堂へ続く参道の最後、両脇に生えている2対の大きな杉の木。
2本揃って天然記念物に指定されているんです。
こちらは阿弥陀堂に向かって左手にそびえ立つ杉の木(通称:大杉)。
樹高27m、幹周8.3m、推定樹齢はなんと800年!
阿弥陀堂が平安時代の治承元年(1177年)の建立と言われていますから、この杉の木もほぼ同時期に植えられたのではないかと考えられます。
この大杉をよく眺めて見ると、根元は1つの幹になっていますが、地上2m位から2本の幹に分かれています。また3本目も近くから出ていますが、こちらは切断されています。
こちらは、阿弥陀堂に向かって右手側に生える杉の木(通称:右杉)
樹高25m、幹周5.7m、推定樹齢は550~570年と言われています。
大杉とは違って、一本の幹が真っ直ぐ天空に伸びていますね。
この2本の大杉が阿弥陀堂の前の参道に対になってそびえ立っており、平安時代に作られた阿弥陀堂の醸し出す古代の雰囲気と、この2本の大杉が非常にマッチしております。
こちらはもう一つの県指定天然記念物の「カヤの群生林」です。
こちらの写真は阿弥陀堂の西側に群生しているカヤの木を撮ったもの。
高蔵寺周辺には84本ものカヤの木があるんです。
カヤは九州から東北南部にかけて分布しており、このように群生しているものの中では、高蔵寺の群生林が最北端ではないかと言われております。
高蔵寺は角田市の中でも1,2を争う観光スポット。
次回訪れる際は、大杉(2本)とカヤの群生林(84本)にも注目してみてはいかがでしょうか?