2017.03.07

3月19日(日)まで開催!企画展「雛人形」

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角田市郷土資料館では現在、企画展「雛人形」を開催中!
桃の節句は終了しましたが、まだまだおひなさまムードを楽しむことができますよ! 
毎年恒例となっている企画展「雛人形」の目玉はなんといっても
仙台藩祖・伊達政宗公の次女 牟宇姫が12歳で伊達家一門筆頭石川家に
嫁いだ際に持参したと伝わる雛人形。 
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牟宇姫のお輿入れが元和5(1619)年なので、
およそ400年前のお雛様!?
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写真では伝わりにくいですが、男雛、女雛ともに高さがなんと約45㎝あります。 
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女雛は衣の裾を合わせると幅が66㎝!
武士が好み、武具を染めたり、祝い事の際に用いられた褐色(かちいろ)に
金の絢爛な模様が入った織布で作られた唐衣(からぎぬ)の美しさに目を見張ります。
男雛、女雛ともに、衣の模様がバランスよく仕立てられていることから、
人形のために織られたものを使っているのだと推測されるそう。
ちなみに濃いベージュのように見える部分は紅花で染められています。

凛とした表情の内裏雛はもちろんですが、
一緒に飾られている雛道具もこれまた豪華絢爛。
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お膳やお酒を入れる指樽(さしだる)にほどこされているのは金梨地蒔絵。
漆の上に金粉をまき、さらに透明な漆を重ねて砥いだ器の表面が
梨の肌ように見えることから金梨地と呼ばれる技法は
漆の塗り技法の中でも古くから伝わるものです。
上品で落ち着いた質感が本当に美しい!
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梨地の上には蒔絵で家紋が描かれています。
伊達家は 戦国大名の中でも家紋が多い家として知られ、
有名な「竹に雀紋」のほか「九曜紋」、「桐紋」など
さまざまな家紋を使用していました。
雛道具ひとつひとつに描かれているのは「雪薄(ゆきすすき)紋」。
この家紋は政宗公の代から使われているもので、
他の紋様に比べると、優美で愛らしく
女性が好みそうな紋ですが、男性の裃にも使用されていました。
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こちらは平安時代から日本に伝わる遊びの「貝合わせ」 。
保存状態が良く、金箔の上の彩色が美しく残っています。

人形、雛道具、どれをとっても、本当にため息が出るほどの美しさ。
この雛人形を見たさに、毎年足を運ぶ人が多いのも思わず納得です。
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館内ではこのほか芥子雛や古今雛などたくさんの雛人形を展示。
一口に雛人形といっても、時代や地域によってかたちはさまざま。
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また、今回の企画展では伊達市の龍寶寺が所蔵する
政宗が牟宇姫にあてた手紙を特別公開。
本来二つ折りになっていた書状を上下に貼り継ぎ、掛け軸に仕立てられています。
豪華な雛人形、頻繁な手紙のやりとりから、
本当に 牟宇姫は政宗公から愛されていたのだなということが伝わってきます。
  
 会期は3月19日(日)まで。
角田でしか見られない、見事な大名家のお雛様に会いに足を運んでみてください。
 
企画展「雛人形」
【日時】2/18(土)~3/19(日) 9:00~16:30
 【住所】角田市角田字町17
【休館日】月・祝
【入館料】大人300円・高校生250円・中学生以下無料・団体(20名以上)250円
【お問い合わせ】0224-62-2527(角田市郷土資料館)

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