2017.10.11
角田市の中学生が「つるし雛」作りに初挑戦!
皆さんは牟宇姫ひなまつりに毎年飾られている
「つるし雛」をご存知ですか?
布で作られた小さな人形たちがゆらゆら揺れる
とってもかわいらしい雛飾りです。
なんと今年から初の試みとして角田市の中学生が
そのつるし雛を作ることになりました。
今回はその様子をレポートします!
つるし雛の由来は江戸時代に遡ります。
当時、雛人形は高価なもので庶民の手には届かなかったため、
「手作りで子どもや孫の節句を作ろう」
という親心から生まれたのがつるし雛です。
はぎれで作った小さな人形やお飾りを
竹ひごの輪から赤い糸に下げて吊るします。
そしてその人形や飾りには、
ひとつひとつに想いや願いが込められています。
2019年2月、伊達政宗公次女・牟宇姫が角田に輿入れし、
なんと400周年を迎えます。
それに向けて今年からつるし雛をバージョンアップし、
数も増やして華やかにしたい
と角田市では現在つるし雛作りに力を入れています。
しかし、作り手が不足しており、
限られた人数でどこまでできるかという不安がありました。
そこで、市内の中学生に協力してもらえれば
どんどん数を増やしていけるのではないかと考え、
生徒たちが初めてつるし雛作りに携わることになりました。
今回挑戦するのは、角田市立角田中学校の総勢150名!
目標数は1人20個です。
その数が全部集まると、つるし雛3本分に相当し、
きれいな白と紫色の藤の花が完成します。
講師を務めるのは、
つるし雛作りのベテランである地域のお母さんたち。
授業がスタートすると、
まずお母さんたちは折り紙を使い、
生地の扱いや針の通し方をわかりやすく教えていきます。
元気いっぱいでパワフルなお母さんたちに
最初は押され気味だった生徒たちも
時間が経つにつれて真剣な表情に!
「ここをこうして…」
「針はこうやって通すんだよ」
「こうやって型を取るといいかも」
などお母さんたちの熱心な指導が続きます。
「変なところに針を刺しちゃった!」
「難しいけど楽しい!」
など生徒たちも楽しんで作成するようになってきました。
1時間も経たないうちに、今回の目標数の3個が完成!
初めて作ったとは思えないほど形もきれいです。
実はこのつるし雛作りは二週に分けて行われます。
今回はお母さんたちが側について教えていますが、
次回は自分たちだけで作らなければいけません。
「次は1人でできるかな?」
「僕は1人で作れるよ!」
など生徒たちは不安そうでしたが、
お母さんたちからは
「これなら1人でも大丈夫!」と見事お墨付きをいただきました。
今回生徒たちが作ったつるし雛は
来年の3月3・4日の牟宇姫ひなまつりで飾られる予定です。
2019年までどこまで数を増やせるか、
今後も注目していきたいですね!
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