2014.01.14

地域おこしの達人――齋藤栄子さんに聞く<上>

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梨姫です。年頭からいきなりですが、梅まつりで毎回振る舞われる
この『特製梅もち』を作られた方をご存知ですか?
その方は……
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齋藤栄子さんです。
昨年、この素晴らしい先輩との出会いがありました。
それは角田の『こめ料理コンテスト』でのこと。栄子さんは当日審査員を務められており、
伺うと3年ほど前からはブランド推進協議会の委員も務められていらっしゃるそう。
とにかく彼女が繰り出す農産加工品、産直、イベントなど地元観光振興に関する
アイデアの数々、そしてそれらを形にする実行力には圧巻です。
「このアイデアはどこから湧いてくるのか?」――を知りたくて
今回インタビューさせていただきました。
*語録として、上下で展開
――私の仕事の原点は「農家の生活改善」と「地域づくり」――
 私は、県職員時代に生活改善普及員や食の専門技術員として、
県内各地をまわって仕事をしてきました。
まずは生活改善グループといって、農家のお母さんたちの仲間づくりから始まり、
農業のこと、暮らしのことなどを学びあう場として、
県内各地に生活改善グループを誕生させることに携わりました。
 時代とともにグループの活動も変化。
少しずつ力をつけてきた女性たちは、
農産物に付加価値を付けた加工品づくり(1.5次産業)に着手し、
盛んになるにつれ、最終的には女性パワーで販売所設立までこぎつけたのです。
まさに産直の前身です。
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 現在では農村資源をトータルでアピールして売り込み、
農家レストランや農家民宿にまで発展しているところもあります。
これら一連の流れは、農村女性の地位向上に大いに役立ちました。
 さらに地域づくりに関してですが、
地域の問題解決のために地域住民主体の活動を支援してきたのです。
足しげく現地に出向き、夜などの会合にも頻繁に参加しました。
 こちらが真剣になればなるほど地域の人たちは応えてくれたのです。
その人たちとは今でも交流しています。これは私の財産です。
   ――現職中のノウハウを活かし広がりをみせる活動――
 仕事を辞めた途端、県から国の事業である「地域おこしマイスター」を依頼され、
3~4年ほど県内各地に出向き、農産物加工品づくりや産直農家レストランの支援に
あたってきました。私自身としても、退職後に今までの仕事のノウハウと、
交流してきた人脈が多少なりとも活かされたらいいなと思っていましたので、
お引き受けしました。
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 その中で一番力を入れたのが、商工会の「むらおこし事業」です。
農・商工・生産者の連携で、角田の資源、農産物をまるごと活かし、
特産物開発や地域活性化のための住民活動です。
その活動の受け皿として「角田の良い地場産品を育てる会」が結成され、
私は副会長として役割を担いました。
 当時角田の大豆は県内1位の生産高を誇っていましたので、
その大豆を活かそうという発想で「手づくり豆腐キット」が開発されました。
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キットの大豆はもちろん、杉の木の箱、布は角田産です。
これがヒットして全国から注文が舞い込みましたね。
そして、農工商連携の先駆け商品として内閣総理大臣賞を受賞しました。
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 それ以来私は、キットを使った手づくり豆腐講習会を各地から頼まれ、
「豆腐おばちゃん」として、今でも出かけております。
  ひとつ成功するとそれがきっかけとなって、活動が盛んになりますね。
なかでも「梅まつり」などは、市の企画も加わったことで一層のにぎわいをみせ、
「角田の梅」としてのブランド力も高まってきました。
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                                              <つづく>

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