守りたい由緒ある伝統芸能-角田祭ばやし指導者-
こんにちは。まめこです。
昨日、ご紹介させて頂いた角田祭ばやし保存会で、現在子どもたちの指導にあたっている先生をご紹介します!
実は、当ブログでもご紹介させて頂いたことのあるJAみやぎ仙南苺部会長の息子さんでいちご農家を営まれている小野貴嗣(たかし)さんなんです!!いちごの記事
普段おいしいいちご作りに励まれている小野さんですが、角田祭ばやし保存会では子どもたちの指導にあたられていて篠笛の演奏もされています。
さらに・・実は!藤田神楽(角田市にある藤田神社の秋季例祭に奉納する神楽)では会員の一員として笛や舞いもされているんだそうです!
〔写真 赤のたすき掛けをして舞っているのが小野さんです〕
神楽は23歳の時に藤田地区の氏子総代に自らお願いをして始めたというから驚きです!!
篠笛を吹いたり、舞をしたり・・正真正銘、本物の「お祀り(おまつり)男」なんです
藤田神楽で笛を吹いていたことから声がかかり、平成18年より『角田祭ばやし保存会』の指導者のひとりとして活動している小野先生。
[写真左から2番目で笛を吹いてるのが小野先生。一番左は指導者のお一人でもある柴崎先生]
指導を含め管理など、現在は実質小野先生がおひとりでされているのが現状です。
先生は「笛を吹いて、子どもたちに教えて、教えながら対応して・・(^^)」と話し、少々大変そうでしたが「地元好きなんですよ。学生時代は何もできませんでしたが・・だから今、地域に貢献できたらと思いまして」とお話ししてくださいました。
角田祭ばやし保存会には他にもすばらしい指導者がいます。
指導者は、小野先生も含めて4名で現会長であり笛を吹いている門間先生(男性)と民謡の唄い手であり太鼓を教える氏家先生(女性)、柴崎先生(女性)がいます。
まめこがお邪魔した練習日に指導で参加されていた柴崎先生にお話を伺いました。
柴崎先生は、この角田まつりばやしを復活させた今は亡き高橋喜一さんと同時に保存会を設立した藤間流師範の藤間加寿絵さんのお弟子さんで、藤間流舞踊「藤間佳津穂」の名取りを頂いてらっしゃる方です。
〔前列左から4番目が当時の柴崎先生]
柴崎先生は東京のご出身ですが、疎開して角田へ来てからはずっと角田にお住まいだそうです!
復活当時を知る柴崎先生は“正しい伝統を残したい”との想いで現在も指導にあたられています。
祭ばやしについては「本来はね、鼻おしろいをするんですよ。女の子は紅をつけたりしてね・・とても華やかですよ」と、教えてくださいました!
衣装も現在ははっぴを着ていますが、本来は京都の祇園ばやしのような恰好をするんだそうです
牟宇姫が愛したとされる伝統芸能・・鼻おしろいや祇園ばやしのような衣装が実現したら一段と鮮やかに当時を再現できそうですね
お話を聞いていたらまめこは胸が熱くなりました
また、柴崎先生と小野先生の会話の中には、今は亡き前会長さんのお話も出てきました。
現在の角田祭ばやしは、由緒ある伝統とともに師の想いも受け継いでいるんですね。
しかし、小野先生は話します。
「実は、来年度からは協力団体がなくなってしまいます。指導の後継者不足と山車の老朽化、角田祭ばやしを残していくには、問題が山積しています。指導者は現在60代70代で、30代だと私ひとりだけなので一緒に取り組める同年代の仲間がいたら・・と思っています。」
まめこ:同年代でどんな後継者がいたらいいですか?
「歴史や文化が好きな人、気持ちのある方、あとはやっぱり子どもが好きな人がいいですね^^」
うれしいことに参加する子どもたちは年々増えているそうです!!
現在、角田まつりばやし保存会に在籍している子どもたちは31名です。
子どもたちには春休み中の10回の講習会でばっちり覚えてもらい、月1回程の練習を通してイベントなどで演奏してもらうそうです
角田祭ばやしには、子どもたちの「サーサーササササ・・」や「アーリーシャラリーン」というかけ声があり、とても華があります。
小野先生と柴崎先生は「これからの活動は三味線などの和楽器を見せたり、日本の文化に触れられる機会を多くしていく予定なので子どもたちも楽しいと思いますよ。ぜひ参加してもらいたいですね」とお話していました。
角田祭ばやし保存会は指導者の他に来年度参加する子どもたちを35名程募集しています
今現在すでに18名の応募があるそうです!!
※講習に参加している子供達から一切、年会費・月謝等は頂いておりません。
由緒あるすばらしい伝統をこれからも大切にしていきたいものですね
角田祭ばやし保存会の詳細をご覧いただける本家本元のブログはこちらいちご一会
第3回かくだ牟宇姫ひなまつりでは、牟宇姫が伝えたとされる『角田祭ばやし』の演奏が長泉寺で行われます!!
華があり歴史を感じることもできるすばらしい演奏ですので、みなさんぜひ足を運んでみてください!!
かくだ牟宇姫ひなまつりの詳細はこちらからhttp://www.kakuda-kankoubussan.jp/info/
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