2014.09.17
月光下に響きわたる「みやびのしらべ」=角田市郷土資料館=
「十五夜」の前日、9月7日(日)。月がとてもきれいな晩に、角田市郷土資料館広場では、「みやびのしらべ」と題した雅楽鑑賞会が開かれました。雅楽の生演奏があの素敵な角田市郷土資料館で聴けるとあって、私はとても楽しみにしておりました。
演奏は宮城野雅楽会の皆さんで、神職の方々です。
当日頂いたパンフによると、「雅楽」とは、世界最古のオーケストラとも言われ、元々あった日本の音楽と古代アジアの国々から伝わってきた音楽をもとに約1000年前に完成されたものだそうです。
熱日高彦神社の八島さんの明快な説明で、雅楽に一歩近づいたような気がしました。
演奏曲目は「平調音取(ひようじようのねとり)」など4曲と、「神楽 浦安の舞(うらやすのまい)」です。
曲の合間に楽器の紹介がなされ、それぞれの音を聞かせてくださいました。
この楽器はお馴染みの方も。「鳳笙(ほうしょう)」です。
これは「鞨鼓(かつこ)」。
小型の太鼓ですが、テンポを決定するリーダー的な役割を果たすそう。
「大太鼓」。片面だけを 太い桴(ばち)で打ちます。
「鉦鼓(しようこ)」。木製の枠につるされた金属のお皿の形をした面を
2本の桴で少しずらすように打ちます。
「龍笛(りゆうてき)」。
ほとんどの曲がこの楽器の独奏でスタートするのでとても緊張するのだそうです。
後列真ん中の方が「篳篥(ひちりき)」の演奏者。主要旋律楽器だそうです。
そしていよいよ「神楽」のスタートです。平和を祈る心の舞です。
「幽玄の世界」にひたるひと時でした。雅楽の奥深いひびきと舞に多くの人が魅了され、とくに私は心が洗われたようでした。
◇◇◇
素敵な演出でした。
和田家資料『内留』を参考に160年前のお月見のお飾りを再現していました。
角田城から氏家家に払い下げられた城門が当夜のみ開門いたしました。
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