2013.11.08

角田市斎藤實さんの菊が内閣総理大臣賞を受賞!

「菊づくり 菊みるときは 陰の人」という吉川英治氏の俳句を

結婚式のスピーチで耳にされたことはありませんか?

梨姫です。本日ほどこの句の意をしみじみと感じ入った日はありませんでした。

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  「みやぎ大菊花展柴田大会」にて作品を前に

   斎藤實さん(74歳、角田市枝野)が菊づくり25年、

出展し始めて12年目に快挙を達成です。

まずはその見事な大輪『国華金山』をご覧ください。

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↓そして斎藤さんが2年連続して受賞した
仙台大学学長賞の『兼六香菊』です。
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  この凛とした姿にほれぼれしますよね。
「花が咲いたときの喜びは言うまでもありません。
そして地域の人たちに花を愛でてもらうのが何よりも楽しみです」
と目を細める斎藤さんです。
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今回この花はひょっとしたらいけるんじゃないかと推してくれる仲間でしたが、
ご本人は受賞は偶然と繰り返す。
先の「陰の人」がまさに斎藤さんだと一人納得する私でしたが、
「いやいや」と斉藤さんは続けます。
「菊づくりには良き指導者がいて、さらに自分の菊を見て何かとアドバイスしてくれる
仲間も必要なんです。一人努力してもうまくいかない、そういうもんです」と
多くの方々の支え(陰の人か)があって今日まで来たと力強くおっしゃる。
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これは斎藤さんお手製の道具。綿棒で花の形を整えます。
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この形の花を「厚物(あつもの)」という
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菊専用のおハシ
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曲りを丁寧になおす
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この花の形を「管物(くだもの)」という
斎藤さんが菊づくりを始めたきっかけは、菊の苗をもらったことからだそう。
最初は軒下で育てていましたが、台風などで倒れる被害にあい、ハウス栽培に転じたという。
毎日毎日菊の面倒を見る、根気のいる作業が続く。
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「角田菊の会」現会長が斎藤さんの師匠、遠藤英一さん。
宮城県で2001年開催された国体会場に自ら咲かせた菊を置き、
毎日水やりなどケアをボランティアで務め、大変感謝されたことは忘れられない思い出に。
当時の23人が中心となって新たに「角田菊の会」として再スタート。
しかし、現在は10人。後継者を求めているという。
名人の菊づくりのほんの一部を紹介します。
費用は鉢を何度も使用して工夫すれば、意外に安く済むと。
一番かかるのが肥料代(ほかに消毒薬)。
腐葉土は山から、なら、くぬぎの葉っぱを持ってきて自分で作る。
この出展が終わったら、適当な箇所で茎を切る。
枯れないように屋根のあるところに保管して、寒さにあてる。
そして来春に芽を挿す。根がついたら苗をつくる。
つぼみがついて開花まで1か月半。
菊というのは大体11月3日が満開日。
この大会は10月31日が審査日だったので
開花を早めるには暗くし(夕方から帽子をかぶせる)、
遅めるためには一晩中光を当てる。
 ◇
もう一度!
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明日9日、斎藤さんは切り花で全国大会へ向かいます。
最後になリましたが、「みやぎ大菊花展柴田大会」は、
11月13日(午前9時~午後4時)まで、
柴田町船岡城址公園で開催されています。

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