2014.12.26
東北歴史博物館で「ムカデ絵馬」を見てきました。
本日はクリスマス、皆さんいかがお過ごしでしょうか、梅雀です。ちなみに角田でも週末「第6回宇宙クリスマス」が開催されました。その模様はこちら。
先日当ブログでもお伝えしておりましたが、今月13日(土)から来年の3月1日(日)までの期間、多賀城市の「東北歴史博物館」にて角田市福應寺に長年奉納され続けた通称「ムカデ絵馬」が展示されています。
そこで今回さっそく梅雀が見学に向かいました
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仙台駅からJR東北本線(下り方面)に乗ることおよそ15分、「国府多賀城」駅を降りてすぐ目の前のところに「東北歴史博物館」はあります。
敷地内には約200台が停められる駐車場や、大勢のカルガモくんたちが仲良く戯れることのできる大きな池も備えています。当日は池に氷が張っていたため、氷上の上を歩くカルガモくんの貴重な姿も
こちらが博物館の正面入り口。いざ見学
館内は平日の午前中ということもあり、静かな雰囲気。 担当の研究員・学芸員の方にご挨拶した後、さっそく目的の展示室へ
こちらのテーマ展示室、本来は撮影厳禁とのことですが、今回特別に遠景の写真のみ撮影の許可を頂きました本当にありがとうございます
室内にはおよそ50枚近くの「ムカデ絵馬」が展示されています。正式名称を「福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬」とするこれらの絵馬は、その名の通り「ムカデ」を描いたものだけでなく、「養蚕の作業風景」を描いたものから「ムカデとその他の題材(鳥居など)」を組み合わせたもの、さらには「百足・蜈蚣(ムカデ)」の文字のみを書いたものまで、その種類は様々。
会場では全11種類のテーマごとにそれぞれ3~4枚の絵馬を厳選して展示しています。
様々な種類がある「ムカデ絵馬」。しかしそれぞれの数は均等ではなく、 およそ23,000枚の絵馬のうち7割近くをムカデや関連の絵を描いた絵馬が占め、養蚕の現場や「百足・蜈蚣(ムカデ)」の文字を描いたものは全体の1割程と、希少なものだそうです。
展示されている絵馬の中には、ブリキ製のムカデが施されたものや、兎が一緒に描かれているもの、コミカルな子供の姿が背景に描かれているものなど、非常にバラエティ豊か。絵馬の形も四角形や五角形など様々です。担当の学芸員さん曰く、「絵馬によって出来・不出来があり、全く同じデザインの絵馬が複数発見されていることから、専門の絵描きが丁寧に着色・制作し販売していた絵馬もあったと思われる。また反対に素人が端材を使って墨で一気に描いたと思われるものも。絵馬のデザインによりそれぞれ作者の様々な思いが感じられ、そこが魅力の一つ」とのこと。
そして会場奥には、全部で2万枚超ある「ムカデ絵馬」の中からたった3枚しか存在しない、数十cm四方の「巨大絵馬」が堂々と控えています。絵柄はご来館の上、直接ご覧になってみてください3枚ともテーマの異なる絵馬であり、どれも圧倒されますよ。
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ちなみに本博物館での展示終了後は、全ての絵馬が補修・クリーニングされ、角田市福應寺敷地内に来年建築予定の文化財収蔵庫にて、常時100枚ほどが展示される予定だそうです。
「お気に入りの一枚を見つけてください」とは学芸員さんの弁。皆さんも是非、My Favorite Ema を探しに「東北歴史博物館」へお越しください
【場所】宮城県多賀城市高崎1-22-1
【開催期間】2014年12月13日(土)~2015年3月1日(日)
【開催時間】 9:30~17:00 (発券は16:30まで)
【観覧料金】一般400円(20人以上の団体は320円) 小・中・高校生無料
【主催】東北歴史博物館
【開催期間】2014年12月13日(土)~2015年3月1日(日)
【開催時間】 9:30~17:00 (発券は16:30まで)
【観覧料金】一般400円(20人以上の団体は320円) 小・中・高校生無料
【主催】東北歴史博物館
posted by 梅雀
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