2014.09.28

青空に誘われて=角田滑空場(下)=

さて今度は9/14に行われた、今年第3回目になる「子どもグライダー教室」です。今までグライダーに慣れるための訓練をしてきて、本日ウインチ曳航で空に飛び立ちます。元気いっぱいの子どもたちを見ていて、ありきたりですが”若い”って素晴らしいですね。

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斎藤岳志教官から、プロベラの回っている飛行機に近づかない、帽子をかぶるなど諸注意を受け、小学生20人の体験飛行が始まります。

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前に教官。後部座席の1番は間もなく出発です。
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2番は待機中。
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右下ワイヤーに気がつきましたか。
上空250メートルまで時速約90キロで一気に上昇します。
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ワイヤーが外れる瞬間です。
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雲の近くまで航行しているようですね。
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上空から何が見えているのでしょうか。
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ほぼ3分の飛行を終え、着陸です。
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スポコム・かくだのみんなが駆け寄り、お出迎え。
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そして元の位置へみんなで押します。活き活きと楽しそう。
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真ん中は1番に飛んだ、小学4年生の玉渕空良(たまぶちそら)君。そして2番が弟の、小2・晴人君。飛行を終え、清々しい笑顔の二人に感想を聞いてみました。体験搭乗の経験があるお母さんも一緒に「最初はジェットコースターでぐんぐん昇っていくように急上昇するのですが、その後は下から上にふんわり浮く感じで、まるで紙飛行機にでも乗っているかのように軽さを感じるのです」と答えてくれました。本日は、眼下に黄色に色づく田んぼとホーチキの工場が見えたようです。
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いよいよ最後の20番。小1で初挑戦の小島叶大(かなた)君。
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背後の雲が気になりますね。
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いきなりのどしゃ降りです。コックピットで30分ほど、叶大君は辛抱強く待っていました。
しかしその後に雷鳴が響き渡り、次回1番で飛行することになりました。
◇◇◇
この教室は年間のプログラム構成になっており、スポコム・かくだ加入者のみ対象です。
興味のある方、入会希望者は来年早々にできますスポコム・かくだの要項をご覧ください。
お問い合わせは[電話]0224-63-3771へ

2014.09.27

青空に誘われて=角田滑空場(上)=

 ひとつの取材が終わり、ふと見るとこの看板が。

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ここは何なんだろう?次々と飛行機が飛び立っていくのを、土手に立ち眺めていると、声をかけてくださる方がいた。「見学しませんか?」有難いお言葉に甘えてしまいました。

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西は蔵王が見渡せ、東は阿武隈川河川敷。

「角田滑空場は世界でも5本の指に入るほど、グライダーが飛行するには気象条件がそろったところなんですよ」と斎藤岳志さん(公益社団法人宮城県航空協会理事・教官)は話してくださった。何でも蔵王連峰から吹く蔵王おろしで上昇気流が起き、高度飛行やクロスカントリーが楽しめるのだそうです。

そもそも、です。グライダーがなぜ飛べるかも知らない私です。「空気より重いものがなぜ、動力なしで空を飛べるのか?」――みなさん、親切にグライダーのいろはを教えてくださいました。

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お分かりですか?前の飛行機に引っ張られて、グライダーが飛び立っています。
飛行機曳航による発航という方法。
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ある高さになったら、ワイヤーを外して、気流にのって”滑空”へ
 
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こちらはウインチ曳航。800~1500メートルのワイヤーロープを高速で巻き取り、
グライダーは急激に加速し、300メートルの高さでロープを外す。
◇◇◇
何度か離陸、着陸を見学するも、ポカーンと口は開きっぱなし。
「日の出から日没まで、私たちは何度も滑空します」とは伊藤友貴氏。
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 伊藤さん一人が乗っているのが単座。2人乗りが複座。
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 真ん中のオレンジ色のものが、操縦桿。
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左上が速度計、隣が昇降計……、機械も音痴の私はもうこの辺で限界を迎えています。
伊藤さんに上空からの眺めをたずねると、「角田の田園風景ひとつとっても、代かき、田植え、稲刈りとその移り変わりが明らかでとても面白いですよ」と。
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この色鮮やかな風景を上空から見たらきれいだろうな……と、「想像の翼を広げる」しかない地上の私でした。
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斎藤教官の出番です。
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離陸。これから12月末までシーズンだそうです。免許取得に熱が入りますね。
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着陸の方が難しいと聞きました。
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グライダーのきれいな流線型と青い空。
角田滑空場視界を遮るものはまったくない、まさに空と一体になれるところです。
最後に「大空で自然の力を借りて飛ぶ、それが最高の楽しみです」とは大学1年からグライダー部に所属、飛行歴50年近くという木村義彦さん(同協会理事長)のお言葉でした。
(下)では子どもグライダー教室をお伝えします。

見学、体験搭乗をご希望の方、さらにグライダーのパイロットになりたいという方はこちら
→公益社団法人 宮城県航空協会http://www.sendai-glider.com/openinfo.html


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2014.09.15

お米クリエイターから学ぶ職場体験=後編=

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裕貴さん家の「ひとめぼれ」、見事に実ってます!コンバインは何とピカピカ[ぴかぴか(新しい)]の新車です。
さあ、今度は稲刈り体験です。お米クリエイターさんの指導にも熱がこもります。

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穂の3分の2ぐらいまで黄色く色づいたら、刈り取りOKだそう。
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裕貴さんのお父さんから、まずは手刈りを習います。
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根元からこぶし2個分上を握り、鎌を入れる。
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実入りのよさそうな稲穂かな。
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いよいよ機械編。緊張感がやや漂います。
裕貴さんががっちりそばにいて指導してくれます。ご安心ください。
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とはいえ、やや硬い表情のレイくん。
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ちょっとカーブの際に刈り残しが。確かに難しそうでした。
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茜ちゃん、真剣です。右上デバイダーをしっかり稲の列に合わすのに骨が折れるそう。
はい、全員が操作しました。
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刈り取ったばかりのもみをコンテナに入れる。
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早速コンテナをのぞく、好奇心旺盛な3人。
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収穫したてのもみは彼女ら曰く、「ほのかな甘い香りがする」と。
自分たちで収穫させてもらったもみを直接触って、匂いを確かめています。
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 これから水分15%まで乾燥させ、精米すれば、お待ちかねの新米です。
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2枚の田んぼ、刈り取り終了。
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「農業という仕事は大変だと思うけど、楽しい経験をさせてもらいました。
いろんな農業ができるんだということを教えてくださった、
チャレンジャーの裕貴さんを応援しています」とはレイ君の言葉でした。
◇◇◇
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裕貴さんのお母さん特製、すずこまベースのミートソース。酸味、甘みのバランスが心地良い絶品です。
 目の前で取れたものを美味しく料理……農家の醍醐味ですね。 
実にうらやましい限りです。
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さて裕貴さんは13種類のお米を栽培。「お米クリエイターとは、お米に関することなら、お客さんの要望の品種を栽培したり、自ら付加価値をつけブランディングしたり、いろんなことを創り出す人だ」と、本日の職場体験で分かりました。そして今年の角田産新米を有り難く頂きます。
【佐藤裕貴さんに関する情報】

2014.09.12

お米クリエイターから学ぶ職場体験=前編=

お米クリエイター、佐藤裕貴さんが今年第一弾の稲刈りをするとお聞きして、早速おじゃましました。
折しもその日は角田中学2年生7人が、裕貴さんから農業を習う、いや農業の楽しさを学ぶ「職場体験」のなか日でした。私もその体験にまぜていただき、前編では馬場果樹園さんでの梨収穫体験を、後編では稲刈り体験をお伝えしたいと思います。

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「おはようございます」の後に、今日一日のスケジュールを確認。 
農業体験を選んだ理由を「自宅に家庭菜園があり、本格的な農業に興味があったから」
と紅一点の茜ちゃんが教えてくれました。
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それぞれが持参した長靴に履き替えます。
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豊室にある「馬場果樹園」へ移動。
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枝いっぱい、たわわに実る豊水です。最盛期という言葉そのものですよね。
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梨の色をよく見て、色づいたものを選別。
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下に引くと、こんなに立派な梨が。
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そこで馬場晴作さんの模範演技です。
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「今朝は4時に出荷し、5時から収穫しています」と話され、
今年の梨は好天に恵まれ甘みが豊かで、美味しいそうです。
梨の病気対策をしっかりするなど手間ひまかけて実った馬場さん自慢の品です。
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自分でもいだ梨をむき、試食させていただきました。
とりたての甘さを感じ、みんな自然笑顔になります。
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食べた後は馬場さん親子に質問です。
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果樹園は1975年に1000本の苗木でスタートし、間伐していまは607本に。
開業した年に2代目征晴氏が誕生したそうです。
「木と木の間はどのぐらい離れてますか?」に対し、「平均4メートル」。「なぜ斜面に植えられているのですか?」には「水はけがいいから。下草で土砂流れを防いでいるんです」と。「では1本の木から何個の梨がとれるのですか?」、何と「283個」だそう[わーい(嬉しい顔)]。中学生ともなるといい質問が続きますね。
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職場体験初日にみんなで「すずこま」(トマト)に水をやり、野菜ソムリエの川島洋子さんにそのジャムの作り方を指導してもらったそうです。「面白くなることを徹底的にやる」という、裕貴さんらしいコーディネートに私も感服しました。
最盛期を迎えた角田自慢の梨が収穫される様子を直接見させていただき、さらに馬場さんのお話を伺い、美味しいものには訳があると再認識した次第です。
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【馬場果樹園】
木で熟したものを収穫している馬場果樹園さんの梨は、豊水、あきづきと9月いっぱい、午後に販売されています。
[電話]0224-62-5480
角田市豊室字江合101


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2014.08.11

月と土星を撮った!=角田駅前星空観察会=

出会いました、「月と土星の接近」にです。

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半月の上の方に黄色い点のようなものを目をこらして探してみてください。
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アップにします。斜め右上にある黄色い点が土星です。
ごめんなさい、土星のあの形はタイミングを逸して撮れませんでした。

これらの画像は阿武隈天文同好会の方に助けていただき、私のカメラにおさめることが出来たものです。

私は長年満天の星をながめる環境にありながら、身近に星座早見盤があったのに、弟の天体望遠鏡ひとつのぞくこともしなかったこの私が、感動!しました[パンチ]

何でしょう、この掛け値なしの面白さは!

               ◇     ◇    ◇

第1月曜日にあたる8月4日に、角田駅前で7時から「星空観察会」があると聞いて、立っていました。

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7時といってもこの時期はまだ明るい。
にわか雨のおかげで、やや湿気はあるものの涼しい夕暮れでした。雲も流れており、星の出番は期待できそう。
あれ、暗くなりはじめたのに、参加者と思われる家族連れは来てるけど、同好会の方々は?
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まずはスマホで月を撮る。
お孫さんと一緒に参加です。
突然、無音で大きな天体望遠鏡が現れました。
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たぶん、阿武隈天文同好会の豊川さん。
そのうちに参加者が次々と現れ、順番に望遠鏡をのぞきこんでいきます。
夏休みです。小学生の姿を見かけました。
「星に興味があってこの会の存在は知っていたんですが、夏休みになってやっと家族で来ることができました。」と若いお父さんは話して下さいました。
さらに「図鑑通りの土星の形だね」と小学5年と1年のお嬢さんたちに話しかけ、とても楽しそうでした。
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肉眼と望遠鏡とで月と土星を確認。
7時40分を過ぎたあたりで、「国際宇宙ステーション、ISSがもう間もなく通過しますよ」と豊川さんのアナウンス。
「え、肉眼で見えるの?」という疑問はすぐに消え、飛行機のような物体が割と早い速度で通過していくのです。
「飛行機とは違うのですか?」に対し、「ライトが点滅していないでしょ。あれがISSです」と同好会の佐藤勉さん。
「先日まで日本人の若田さん乗っていましたね。地上から400キロ上空に建設された有人実験施設です。1周約90分というスピードで地球の周りをまわっています」
次は9時10分ごろ。そういえばTV初とかでISSから見える地球の姿を見たような。
いやあ、まだまだ知らないことがたくさんあるとは自覚していますが、「知る」「実際に見る」ということはあらためて楽しいものですね。
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ただただ月、星の姿に魅了される参加者たち。
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駅前のタイルに星座が書かれているとは。
天の川に横たわるさそり座の位置もしっかり教わりました。
一等星の一つ、アンタレスはひと際輝いていましたね。
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質問も絶えず。でも同好会の方々が的確に応えて下さいます。
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月の上部をレーザーで指し示す先に、土星ありです。
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ちなみにこの画像は天体望遠鏡にスマホを近づけ、
撮影したもの。スマホ恐るべし。
同好会が設立されて今年で40周年。「自分たちが楽しんで観察していること、すなわち星空の魅力をみなさんにも見て頂けたら」という趣旨で活動されているという。
もともと市民センターの前で開催していましたが、もっと多くの方に見て頂けたらと角田駅に移って10年が経つそうです。
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本日は遅くまでご指導くださいまして有難うございました。
阿武隈天文同好会、豊川光雄会長(左)と佐藤勉さん。
写真はご遠慮なさった大槻さんにも感謝です。
【阿武隈天文同好会活動予定】
毎月第1月曜日 角田駅前星空観察会
 開催日     開催時間    主な観察天体
9月1日19:00~21:00月と夏の星座
10月6日19:00~21:00月・天王星・海王星と夏から秋の星座
11月3日19:00~21:00?月と秋の星座?
12月1日19:00~21:00月と冬の星座?
1月5日19:00~21:00月・木星と冬の星座?
2月2日19:00~21:00月・木星と冬の星座?
3月2日19:00~21:00月・金星・木星と冬の星座
*参加無料。時間内自由に観察できます。
第2月曜日は 丸森まちづくりセンターで星空観察会を開催。
【問い合わせ先】[電話]0224-55-2683(豊川光雄氏)
こちらからも情報が確認できます。角田市観光物産協会 

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